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平成23年1月臨時会の知事議案説明要旨

本日ここに、第20回臨時県議会を招集いたしましたところ、議員の皆様には、ご多用の中、ご参集いただき、厚く御礼申し上げます。                        

 本県経済は、持ち直しの動きが見られるものの、失業率は高水準で推移し、特に今春卒業する高校生、大学生の就職内定率は過去最低の水準にあるなど、雇用情勢は依然として厳しい状況が続いております。このため、雇用を積極的に創り出す景気対策を継続的に実施する必要があります。本臨時議会において、平成22年度補正予算議案及びこれに関連する条例議案をご審議いただくべく提出した次第であります。

本議会に提案いたしております補正予算は、一般会計で348億9,400万円余であります。これによって、一般会計の総額は、1兆6,528億8,700万円余と相成っております。
 一般会計の歳入は、国庫支出金及び基金繰入金等の特定財源のほか、地方交付税、地域活性化交付金を計上しております。

次に補正予算の主な項目についてご説明申し上げます。
 まず、景気を下支えする観点から公共事業を積極的に実施いたします。
 道路防災工事、河川改修工事などの防災対策や、社会福祉施設、県立学校などの耐震化及び信号機のLED化、交差点の改良工事等の交通安全対策に要する経費を増額することとしております。
 また、広域交通ネットワークの強化を図るための都市間アクセス道路や港湾施設の整備費を追加するとともに、農地、森林、漁港などの整備費を措置いたしました。そのほか、庁舎や文化・教育施設の改修費を計上いたしております。
 次に緊急雇用創出であります。
 今春卒業する未就職者等に対して、企業での体験雇用により就業を促進する緊急就職応援事業を引き続き実施いたします。
また、福祉・介護など重点分野への人材移転を進めるため、看護補助者やホームヘルパーの育成及び就業促進に要する経費を増額いたしました。
 さらに、障害者がつくる「まごころ製品」の売り上げ拡大や中学校・高等学校等における暴力団排除教育を実施するための人材派遣に要する経費を新たに措置するとともに、市町村が行う緊急雇用創出事業に対する助成費を追加しております。
 中小企業支援として、LS1や水素などの新産業分野における先進的な研究開発に取り組む企業への助成費を新たに措置することとしました。
また、デザインを活用した新商品開発への助成費、工業技術センターの試験研究機器整備費を計上いたしております。
 農林水産業支援としては、新規就農者の確保・育成を行うための農業人材確保支援事業費を増額したほか、森林整備を効率的に実施するための作業道の現状調査に要する経費を新たに措置することといたしました。
 子育て支援・安心なくらしづくりとして、市町村が行う子宮頸がん予防ワクチン等の接種に対する助成費を新たに措置することとしました。
また、配偶者暴力相談支援センターの相談室整備や相談員研修の充実など機能強化に取り組むこととしております。
 これらの事業費のほかに、子育て支援対策臨時特例交付金などを財源とする基金積立金を計上いたしております。
 以上が補正予算の概要であります。

 次に条例議案についてご説明申し上げます。
 今回の条例議案は、国の交付金を財源として基金を設置するため、条例を制定するもの及び一部改正するものであります。
制定する条例は、子宮頸がん予防ワクチン等の接種を促進し、疾病の発生及びまん延を予防するための、
「福岡県子宮頸がん予防ワクチン等接種緊急促進基金条例」であります。
改正する条例は、「福岡県介護基盤緊急整備基金条例」について、事業の対象を障害者等に拡大するもの及び「福岡県緊急雇用創出事業臨時特例基金条例」ほか2件について条例の有効期限を延長するものであります。

 以上、提出議案の概要についてご説明申し上げましたが、いずれの議案も県政運営上緊要なものでありますので、慎重ご審議の上、議決下さいますようお願い申し上げます。


日程提出議案 | 知事議案説明要旨 | 代表質問 | 一般質問
採決結果審議の概要 |可決された意見書・決議、採択された請願