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令和8年9月定例会の知事議案説明要旨
当初提出議案(令和8年9月9日)
議案の説明に入ります前に、発言させていただきたいと思います。
まず、全国各地で発生している自然災害についてであります。
「令和8年熊本地震」をはじめ、「令和8年8月千葉豪雨」など、全国各地で災害が発生し、甚大な被害が発生しております。
また、先月、ネパールと中国の国境付近で大規模な洪水及び土石流が発生しております。
お亡くなりになられた方々に対し、謹んで哀悼の意を表しますとともに、被災された方々に心からお見舞い申し上げます。
続いて、議会より発言のお許しをいただきましたので、福岡県政の信頼回復に向けた取組について述べさせていただきます。
福岡県政をめぐり、海外活動や県と県議会との関係、ワンヘルス施策など、県政のあり方について県民の皆様からの信頼を大きく損ねております。
このような事態を招いていることを知事として重く受け止めており、県民の皆様へ心よりお詫び申し上げます。
海外活動や「部課長会」による政治資金パーティー券の購入補助については、日本弁護士連合会のガイドラインに基づく第三者委員会において、公平性、透明性のある調査・認定・評価を行ってまいります。
また、ワンヘルス施策については、行政改革審議会に諮問を行ったところであり、第三者の視点から検証し、必要性や妥当性を改めて確認します。
福岡県には、大きな可能性があります。その可能性を更に広げ、高めていくため、いただいたご意見やご批判に真正面から真摯に向き合いながら、福岡県政をより良いものにしていきます。そして、いつか県民の皆様に「あのとき、福岡県政は変わった」と思っていただけるよう、ここから私は、確固たる意志を持って、県政の抜本的な改革を断行してまいります。
本日ここに、第18回福岡県議会定例会を招集いたしましたところ、議員の皆様におかれましては、ご参集いただき、厚くお礼申し上げます。
この議会に提案しております議案は、36件であります。その内訳は、予算議案1件、条例議案8件、専決処分したものについて報告し承認を求める議案3件、工事請負契約の締結に関する議案14件、経費負担に関する議案6件、その他の議案3件、人事に関する議案1件であります。
まず、予算議案について、ご説明申し上げます。
今回の補正予算は、安全・安心の確保に取り組むとともに、次代を担う「人財」の育成及び地域活性化に必要な経費を措置しております。
補正予算の額は、一般会計で86億9700万円余となり、その結果、一般会計の総額は、2兆3113億500万円余となります。
一般会計の歳入は、国庫支出金、県債及び基金繰入金などの特定財源のほか、繰越金を計上しております。
次に、補正予算の内容について、ご説明申し上げます。
まず、安全・安心の確保であります。
道路の安全を確保するための舗装や橋りょうの補修、港湾の老朽化対策のための岸壁補修等に要する経費を増額しております。
また、工事内容の変更に対応するため、クローバープラザの屋外通路改修工事に要する経費を増額しております。
次に、次代を担う「人財」の育成であります。
高校教育改革を先導する拠点校を県内に4校創出するため、国の補助金を財源として公立高等学校等教育改革促進基金への積立を行うとともに、拠点校の創出に必要な施設整備や機器の導入等を実施します。
具体的には、八女農業高等学校において地域農業を支える次世代人材育成のため、スマート農業等に対応した農場施設の整備や機器の導入等を実施します。
小倉工業高等学校では多様な産業を牽引する技術人材育成のため、先端技術を学べるアドバンスセンターや機械科実習棟の整備等を実施します。
宗像高等学校では理数系人材育成のため、探究プログラムの開発や学習環境の高度化等を実施します。
博多青松高等学校では多様な学習機会を提供するため、遠隔授業空間や学習スペースの整備等を実施します。
最後に、地域活性化であります。
東九州新幹線の整備計画路線への格上げに向け、国のケーススタディに参画し輸送需要等を調査するとともに、北九州空港などの地域資源の活用を含め、新幹線整備が沿線地域に与える効果を県独自に調査します。
県民の誰もが最高峰の芸術に触れられる機会を提供するため、「福岡県プレミアム・ステージ」として、サン・カルロ歌劇場のオペラ「アイーダ」をアクロス福岡で開催し、こどもの無料招待や県民に対する半額でのチケット販売を行います。
大濠公園能楽堂の利便性を向上させるため、女性用トイレの増築に当たり、和装客が利用しやすい広さの個室を整備するとともに、カフェ開設に向け、専用トイレやスロープ等を整備します。
今年11月に、飯塚市において「WCクライミンググランドフィナーレ福岡2026」を、来年1月に、「WDSFブレイキンワールドシリーズ2027久留米」を開催します。これを契機として、ファンと競技者を増やすため、県内の小学生を大会観戦に招待するとともに、国内外からの観戦客に食や観光、花といった本県の魅力を発信します。
以上が補正予算の概要であります。
なお、先月28日に予備費使用が閣議決定された熊本地震の支援パッケージのうち「九州ふっこう応援割」については、現在、補正予算の編成作業を行っており、これがまとまり次第、関係予算を本議会に追加提案したいと考えております。
次に、条例議案について、ご説明申し上げます。
第1は、「福岡県職員に対する優位な地位又は影響力を利用した不当な要求等の防止に関する条例」の制定であります。
その内容は、職員に対して優位な地位又は影響力を有する者によるその優位な地位等を利用した不当な要求又は働きかけ、威圧的言動その他の職場環境を害する行為を防止し、職員が公正に職務を執行できる環境を確立することにより、県民の信頼に応えた公正な行政運営を確保するため、必要な事項を定めるものであります。
第2は、「福岡県教育委員会の職務権限に属する事務の管理及び執行の特例に関する条例」の制定であります。
その内容は、令和11年度に予定している新県立美術館の開館を踏まえ、美術館を社会教育施設としての機能に加え、まちづくり、観光、地域活性化の拠点として一体的に活用するため、知事が美術館に関する事務を管理し、執行することとするものであります。
そのほか、関係法令の一部改正に伴い所要の規定の整備を行う条例など6件であります。
専決処分したものについて報告し承認を求める議案は、来月4日に行われる予定の県議会議員補欠選挙に伴う令和8年度一般会計補正予算、福岡高等技術専門校跡地における地下埋設物に起因する損害賠償に係る和解、北九州高等学校損害賠償請求事件に係る控訴の提起であります。
工事請負契約の締結に関する議案は、福岡県庁舎行政棟空調改修工事ほか6件について契約を締結するもの、新福岡県立美術館新築工事ほか6件について議決内容の一部を変更するものであります。
経費負担に関する議案は、農業農村環境整備事業ほか5件について、市町村の負担すべき金額を定めるものであります。
その他の議案は、3つの公立大学法人に係る定款の一部変更について、県議会の議決を求めるものであります。
人事に関する議案は、福岡県公安委員会委員の任命について、県議会の同意を求めるものであります。
以上、提出議案の概要についてご説明申し上げましたが、いずれの議案も県政運営上緊要なものでありますので、慎重ご審議の上、議決下さいますようお願い申し上げます。
追加提出議案(令和8年9月17日)
提案いたしました議案は、予算議案1件であります。
今回の補正予算は、「令和8年熊本地震」に対応する国の予備費を活用した事業の実施に必要な経費を追加するものであります。
補正予算で増額する額は、一般会計で19億6000万円余となり、その結果、一般会計の総額は、2兆3132億6600万円余となります。
一般会計の歳入は、国庫支出金を計上しております。
補正予算の内容について、ご説明申し上げます。
「令和8年熊本地震」により、熊本県のみならず、九州地方全域において宿泊キャンセルが発生するなど、観光産業に大きな影響が出ています。
地震の影響により落ち込んだ観光需要を早期に喚起するため、九州一体となって取り組む「九州ふっこう応援割」として、宿泊・旅行料金に対する助成を行う「九州ふっこう応援割ふくおかキャンペーン」を実施します。
以上、提出議案の概要についてご説明申し上げましたが、県政運営上緊要なものでありますので、慎重ご審議の上、議決下さいますようお願い申し上げます。
追加提出議案(令和8年10月16日)
本日、追加提案いたしました議案は、条例議案2件であります。
第1は、「福岡県職員に対する不当な要求等を防止することにより県民の利益を守るための条例」の制定であります。
この議案は、先に提案しておりました第124号議案「福岡県職員に対する優位な地位又は影響力を利用した不当な要求等の防止に関する条例」について、県議会において制定が検討されております「福岡県議会議員の政治倫理に関する条例」との整合性を図る観点から、福岡県議会議員提案政策条例検討会議における協議・検討の結果を踏まえ、所要の修正を行った上で、改めて提案するものであります。
具体的には、第124号議案においては、不当な要求等を行ったとされる者が職員以外の場合、弁護士による外部相談窓口において事実関係の調査を行い、その結果の報告を受けた任命権者が、当該調査結果の妥当性を審査するため、弁護士等で構成する外部調査委員会に諮問することとしております。
外部調査委員会では、外部相談窓口による調査結果の妥当性について審査を行うとともに、事案の重大性や社会的影響を踏まえ、氏名の公表の必要性について判断し、任命権者に答申いたします。任命権者は、「氏名の公表が必要」との意見を受けた場合には、その意見を踏まえ、不当な要求等を行った者の氏名と行為の概要を公表することとしております。
一方、「福岡県議会議員の政治倫理に関する条例」においては、政治倫理基準を定めており、これに反する疑いがあると認められる場合には、福岡県議会議員政治倫理審査会が設置され、措置に係る審査が行われることとされております。
当該審査会の委員は議会の議決を経て、議長が任命することとされておりますが、その際には、委員任命に係る議案において、不当な要求等を行ったとされる議員の氏名及び行為の概要が明らかにされることとなります。
このため、福岡県議会議員が対象となる場合には、両条例に基づく審査手続及び措置が相互に関連することとなります。そこで、今回提案する第179号議案では、両条例の整合性を図る観点から、外部調査委員会において氏名の公表が必要との意見がなされた場合には、「福岡県議会議員の政治倫理に関する条例」に基づく手続に沿って対応するための規定を追加したものであります。
また、本条例は、職員に対する不当な要求等を防止し、職員が公正に職務を執行できる環境を確立することを通じて、公正な行政運営を確保し、県民の皆様全体の利益を守ることを目的としております。このため、その趣旨をより明確に表す観点から、条例名を「福岡県職員に対する不当な要求等を防止することにより県民の利益を守るための条例」に改めることとしております。
第2は、「知事の給料の特例に関する条例」の制定であります。
様々な問題があることが明らかになり、県政への信頼がすでに大きく損なわれている以上、県政を預かるトップとしての責任を今示すべきだと判断いたしました。このため、令和8年11月から令和9年1月までの給料月額と12月に支給される期末手当の100パーセントを減額するものであります。
県政を預かる知事としての私自身の責任を、給与をゼロにするという形で示すとともに、これまでの慣例や仕組みをゼロベースで見直す改革をやり抜き、その進捗や結果を県民の皆様にお示ししてまいります。
以上が提出議案の概要でありますが、慎重ご審議の上、議決下さいますようお願い申し上げます。
日程 | 提出議案| 諮問| 知事議案説明要旨| 代表質問 | 一般質問
採決結果| 可決された意見書・決議、採択された請願