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「九州の自立を考える会」平成26年第1回臨時総会及び第7回広域行政セミナー

 平成26年10月6日、本県議会の全議員をはじめ、九州各県議会の議員、財界人等を会員とする「九州の自立を考える会」(会長:藏内勇夫自由民主党福岡県議団会長)の臨時総会及び広域行政セミナーが福岡市内のホテルで開催され、加地邦雄議長が出席しました。
 今回の臨時総会において、同会が策定した「九州の成長戦略に係る政策提言」が報告されました。

 臨時総会では、九州の自立を考える会の吉村敏男副会長(民主党・県政クラブ県議団会長)の「今日の政策提言にある中身を、地方が地方の手によって実現することが、今後の九州の経済対策、成長戦略には欠かせない視点ではないか」との開会挨拶で始まり、藏内会長は「地方を活性化するには、国から政策を与えられるのではなく、我々自らがその政策を立案し、実行に移すことが一番大事。そこで、これまでの活動を踏まえ、九州の成長戦略について検討をはじめるため、今年の3月にワーキングチームを立ち上げ、約半年間で12回の勉強会を開催し、この政策提言を策定した。この政策提言をもって、これからの日本の発展、九州の発展はどうあるべきかを世に問いていきたい」と述べました。

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  続いて、政策提言ワーキングチームの松本國寛座長から政策提言の概要の報告があり、「この提言内容を実現するには、推進体制も整備する必要がある」ということが強調され、藏内会長に政策提言書が手渡されました。

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 その後行われた広域行政セミナーでは、加地議長が、「政策提言の大きな業績を打ちたてたことは、今まで活動を積み重ねてこられた賜物である。国も地方創生を政策の柱とし、地方創生担当大臣を置いた。このような国の動きを効果的に活用し、九州をより豊かにしていくためには、九州各県が思い思いの政策を行うより、九州各県が持つ魅力ある部分をうまく結びつけながら、九州が一体となり、同じ方向を見て取組を進めていくことが重要である」と挨拶しました。

 続いて小川洋県知事から「我々もこの提言内容をしっかり勉強し、これからの課題を皆様と連携し取り組んでいきたい」との挨拶がありました。


 講演では、中央大学大学院の佐々木信夫教授から「新たな日本のかたち―改革なくして成長なし、元気な九州―」と題する講演があり、「全国的にみると、九州の自立を考える会があるこの地域は、分権の機運が盛り上がっているレアなケースである。今回の提言において、九州自らがこういう政策をやれば、九州で色々な産業が生まれ、そして人口も増えていく可能性が出てくるという姿を見せるということを先行して行っている。これを各地域ブロックが行い、その姿を合わせれば、日本のこれからの姿になる。このような形のほうが、国の省庁で考えるよりも多様な都市国家にふさわしい案というものが出てくる。これが地方創生のやり方だと思う」と述べられました。

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