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「九州の自立を考える会」第5回広域行政セミナー

 平成25年12月2日、福岡県議会の全議員をはじめ、九州各県議会の議員、九州経済界の皆さん等を会員とする「九州の自立を考える会」(会長:藏内勇夫自由民主党福岡県議団会長)の第5回広域行政セミナーが福岡市内のホテルで約300名の参加のもと開催され、来賓として松尾統章議長が出席しました。

 当日は、当会の副会長である吉村敏男議員(民主党・県政クラブ県議団会長)の開会挨拶で始まり、会長の藏内勇夫議員から「国の統治機構を変えていくというのは難しいし時間がかかるが、3割自治とも言われる日本の地方自治制度を変え、地方が自ら努力して、地方で決めるべきことは自らの責任で決めていくことが最も国益につながるという思いで活動してきた。国の進める地方分権への動きが一部に心配を与えていることも承知しているが、我々はそうならないようにやっていくし、そういうご心配をいただいている方々にもこのセミナーにご参加いただいたことを大変心強く思う。今日の講演を拝聴し、九州経済の国際化に向けて、JR九州の『ななつ星in九州』のような九州各県の特徴を生かした成長戦略をさらに進めていきたい」と挨拶がありました。

吉村副会長
吉村副会長開会挨拶
藏内会長
藏内会長挨拶

 松尾議長は「『九州』を意識した最近の議会活動として、燃油高騰対策による農林水産業への支援や東九州自動車道の早期整備など、九州が力を合わせてこそ前進させ得る問題について政府に提言したり、九州が一体となって欧州で初の試みとなる九州観光プロモーションを行ってきた。JR九州の『ななつ星in九州』は、世界をマーケットにさらなる成功をおさめる良い例となりうる。また、県議会でもたびたび取り上げられている人と動物のさまざまな共通感染症問題、この、まさに九州が一体となって動かなければならない課題について、藏内会長がリーダーシップを発揮され、日本獣医師会と日本医師会が11月に包括提携を締結されたことに敬意を表したい」と挨拶しました。

 同じく来賓として出席した小川洋知事からは「地方分権推進決議が行われて20年が経過したことを契機に地方分権改革の総括と展望が議論されているので、そうした動きに積極的に参画していきたい。また、九州の官民による一体的な取り組みである九州地域戦略会議では第2期九州観光戦略を策定し、向こう10年間、観光産業を九州の基幹産業にしていくと位置付けている。海外からの観光客拡大に力を注ぎたい」と挨拶があり、九州各県が一緒に取り組んでいることが報告されました。

松尾議長
松尾議長挨拶
小川知事
小川知事挨拶

 セミナーでは、九州経済産業局の星野雄一国際部長から「九州経済の国際化に向けて~ALL九州による国際化の取組~」と題して、「九州は一割経済と言われるが、IC生産や農業、自動車産業などでは強い面を見せている。九州経済産業局も構成団体である九州経済国際化推進機構の活動を通して、九州の企業がもっと海外展開をしていけるよう、経済連携協定や人材教育等様々な面から支援していきたい。九州は東アジアに近く、この地の利を生かして九州が一体となって取組を進めていけば、九州経済の国際化はもっと活発になる」との話があり、参加者は終始熱心に聞き入っていました。

講師
講演の様子
講師
九州経済産業局星野国際部長