米国ハワイ州議会友好訪問団について
平成25年1月15日から20日まで6日間の日程で、松本國寛議長を団長とする県議会友好訪問団7名がアメリカ合衆国ハワイ州を訪問しました。
本県議会とハワイ州議会は、昭和57年に国際友好親善促進の盟約を結んで以来、友好交流を続けており、今回、ハワイ州議会からの招聘状に応えて訪問したものです。
現地では、1月16日開会のハワイ州議会上院及び下院の開会式に出席し、正副議長就任の場に立ち会うことができました。また両院の議長、副議長への訪問では、就任して初めての外国からの表敬であると歓迎の挨拶を受け、松本議長から、就任のお祝いとともに今後一層の議会同士の結びつきを深めたい、是非福岡に来てほしい旨の挨拶がなされました。
次に、ニール・アバクロンビーハワイ州知事への表敬訪問をしました。
州知事からは、歓迎の言葉とこれまでの交流の歴史のエピソードとともに、現在、高齢者問題に力を入れている、特にそういった分野での交流も進めていきたいとの挨拶がなされました。松本議長からは、これまでの有吉元ハワイ州知事やイノウエ上院議員の功績を踏まえ今後、福岡とハワイの交流を未来志向で充実させていきたい旨の挨拶がなされました。
次に福岡県立水産高校と交流を続けているハワイ州立ルーズベルト高校とその交流事業を所管するハワイ州教育局を訪問しました。高校では、これまでの交流の状況と成果を確認し、生徒たちとの交歓。教育局では、これまでの大変有意義なこの人的交流を今後、改善し、続けていくため、福岡、ハワイの環境づくりを互いに進めて行こうという新たな議論の展開が図られました。
次に、ジョージ・有吉元ハワイ州知事ご夫妻にもご出席いただいたハワイ州福岡県人会の皆様との交流会を行いました。有吉元知事から、当時の亀井福岡県知事との友好締結に際し、「単なる締結ではなく本当に意味のある中身が充実した交流をしていこう」ということを互いに確認した、今も、これだけの交流が続いているのは福岡県ぐらいである旨の挨拶がありました。松本議長は、これまでの交流は、福岡県人会の努力と配慮によるもの。有吉さん、亀井さんのめざしたものを、さらに充実させ、しっかりやっていきたい。さらに今年10月に福岡で開催予定の「海外福岡県人会世界大会」への積極的な参加を呼びかけました。また、ハワイ州観光公社を訪問し、ハワイの観光政策の説明を受け意見交換を行いました。現在、福岡便は2社の航空会社が毎日就航しており、福岡からハワイだけでなく、ハワイからも、九州は新幹線の開通により便利になり、ご先祖ツアー企画など力を入れ2wayの関係を充実させたいなど話がなされました。
次に、第1次・第2次世界大戦などで戦死された兵士、とりわけ米国軍人として星条旗に忠誠を誓い勇敢に戦った日系人兵士も眠る米国立太平洋記念墓地を訪れました。現地では、墓地正面にある女神像の前で厳かに献花式を執り行い歴戦の勇士に追悼の意を表しました。
そして、昨年12月に亡くなられ、まさに、月命日に日米関係の懸け橋で米議会の重鎮である本県ゆかりダニエル・イノウエ米連邦議会上院議員の墓前に花束を捧げ、郷土福岡のことを常に気に掛けられていたイノウエ議員のご功績に感謝と深く哀悼の意を表しました。
次に、カカアコ・ウォーターフロント・パークを訪れ、平成13年にオアフ島沖で浮上してきた米海軍の潜水艦に衝突され沈没した愛媛県立宇和島水産高の練習船「えひめ丸」の慰霊碑にむかい全員で犠牲者のご冥福をお祈りしました。(写真はクリックすると拡大します)