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海岸松林の松くい虫被害対策に関する意見書(平成24年3月23日)

 白砂青松の美しい景観を形成している海岸の松林は、県民生活に潤いを与えるとともに、潮風や飛砂から人家や農地を守るなど県土保全を図る上でも、非常に重要な役割を果たしている。
 しかしながら、近年、高温少雨の影響などにより、昭和50年代をピークとして、長期的には減少傾向にあると言われてきた松くい虫被害は再び増加傾向にあり、本県でも玄界灘、響灘、周防灘に面した8市5町に防風保安林を中心とした松林が存在しているが、一部では壊滅的な被害が生じている。
 このまま推移すると、県民生活に影響を及ぼすことが懸念されることから、国、県、市町村が連携を強化して一体となって松くい虫被害の終息に向けて総合的な被害対策を推進する必要がある。
 よって、国におかれては、国有林について松くい虫被害対策を積極的に推進されることを強く求める。
 さらに、市町村が手がけることになっている民有林の被害対策についても、財源を安定的に確保し、被害木の伐倒駆除をはじめとした多くの防除、駆除対策がスムーズに推進されるよう特段の補助措置を講じられるよう強く要望する。
 以上、地方自治法第99条の規定に基づき、意見書を提出する。

平成24年3月23日

福岡県議会議長 原口剣生

 衆議院議長 横路孝弘 殿
 参議院議長 平田健二 殿
 内閣総理大臣 野田佳彦 殿
 総務大臣 川端達夫 殿
 財務大臣 安住 淳 殿
 農林水産大臣 鹿野道彦 殿
 環境大臣 細野豪志 殿
 林野庁長官 皆川芳嗣 殿