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美容外科手術前の身分確認の義務化を求める意見書(平成21年12月18日)

 千葉県市川市で、英国人女性が殺害された事件で逮捕された被疑者は、逮捕を免れるために美容外科手術を受け、約3年間国内に潜伏し続けた。
 逮捕までの間、国民の不安、遺族の怒りは収まることなく、社会的影響の大きな事件であった。
 問題は、指名手配被疑者であるにもかかわらず、国内で顔面の美容外科手術を受け、別人に成り済まして国内で生活を続けていたことである。くしくもこの事件は、捜査機関が手配写真を全国に掲示し、高額な懸賞金をかけて情報提供依頼しても、美容外科手術をすることによって別人に成り切り生きていく可能性があることを実証したといえる。時効直前で逮捕された殺人犯の故福田和子元受刑者も整形して逃亡生活を送っていたことは、未だ記憶に新しい。
 よって、国におかれては、このような凶悪事件の被疑者を早期に検挙することができるよう、プライバシーの保護に配慮したうえで、美容外科関係機関に対する情報提供を徹底するとともに、美容外科手術前に身分確認を行うことを義務化することの法制化を強く要望する。
 以上、地方自治法第99条の規定に基づき、意見書を提出する。

  平成21年12月18日

福岡県議会議長 今林 久

衆議院議長   横路 孝弘 殿
参議院議長   江田 五月 殿
内閣総理大臣 鳩山 由紀夫 殿
厚生労働大臣 長妻 昭 殿