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高齢者及び心身障害者(児)の歯科保健医療の拡充を求める意見書(平成20年6月11日)

 歯と口の健康は、豊かな食生活、ひいては健康で充実した人生を送るためには欠かせないものである。
 かんで食べることや飲み込みなどの口腔機能の維持・向上が介護予防に効果的のみならず誤嚥性肺炎予防の観点から、介護保険サービスの中に口腔機能向上が組み込まれるなど、歯科保健の重要性はますます高まってきている。
 特に、高齢化の進展に伴い、要介護者、認知症を有する者等に対する歯科医療対策の充実が重要となってきており、関連職種との連携を図りながら入院・入所者や在宅寝たきり高齢者へ適切な歯科医療を提供することが必要である。
 また、心身障害者(児)の歯科治療は特殊性と困難性を伴うことが多く、治療だけではなく定期的な管理によって歯科疾病予防を促進していくことが課題である。
 よって、国におかれては、要介護者等の全身の健康維持に必要な口腔衛生の向上が可能な環境の整備や心身障害者(児)の歯科検診など特殊歯科保健事業への介護保険適用を含めた拡充を図られるよう強く要望する。
 以上、地方自治法第99条の規定に基づき、意見書を提出する。

 平成20年6月11日

福岡県議会議長  貞末 利光

内閣総理大臣  福田 康夫 殿
厚生労働大臣  舛添 要一 殿