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米の消費拡大及び米政策に関する意見書(平成14年10月11日)

 我が国の農業・農村は、国民に対する食料の安定的な供給を果たすだけではなく、国土の保全や水源の涵養などの多面的機能を有するなど、重要な役割を果たしており、国民生活の安定向上と国民経済の発展を期する上で農業・農村の振興は重要な課題である。特に、米・麦・大豆を中心とした水田農業において、その生産と経営の安定を図ることは、我が国の自給率向上の観点からも極めて重要である。

 しかしながら、米の生産調整は、30年以上にわたって実施しているにもかかわらず、米の消費減退に歯どめがかからず、加えてミニマムアクセス米を輸入しなければならないという大きな矛盾を抱えている。

 また、生産調整面積の拡大や、転作率が全国一律ではないことによる不公平感はますます増大していることから、これらを早急に是正する必要がある。

 さらに、国民の健康を増進する観点からも、米の消費拡大を推進し日本型食生活の普及を図ることは、国の果たすべき重要な役割である。

 よって、本議会は政府に対し、米の消費拡大と米政策の抜本的な見直しについて、次の事項を実施されるよう強く要望するものである。

1.米の消費拡大に本格的に取り組むこと。 

2.米施策の抜本的な見直しに当たっては、生産調整の県間格差を是正すること。

 以上、地方自治法第99条の規定に基づき、意見書を提出する。

 平成14年10月11日

福岡県議会議長  久保 九州雄

内閣総理大臣  小泉 純一郎 殿
厚生労働大臣  坂口 力 殿
農林水産大臣  大島 理森 殿