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北朝鮮のミサイル発射に抗議する決議(平成10年10月9日)

 朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)は去る8月31日、我が日本列島上空を越え、三陸沖太平洋方面にミサイルを発射させ、日本国民に著しい恐怖を覚えさせた。
 発射から4日もたった9月4日北朝鮮政府は、このミサイル発射は同国初の人工衛星打ち上げだったと発表した。
 しかしながら、これがたとえ事実であったとしても、今回の北朝鮮の行為はあくまで危険きわまりないものであり、アジア・太平洋地域の平和を考えたとき、何ら容認されるものではない。
 すなわち、北朝鮮は核開発疑惑を持たれている国でありながら、今回の発射について事前の通告もなく、さらに民間航空路や三陸沖航行の船舶を危険にさらしながらも、今日まで一切の釈明がないこと、また、人工衛星開発技術はそのまま長距離弾道ミサイルの開発技術にもつながり、アジア・太平洋地域全体の平和を脅かすことになりかねない。
 よって本県議会は、北朝鮮のミサイル発射に抗議し、二度とかかる行為を繰り返すことがないよう強く求めるとともに、政府は既存の方針を堅持されるよう強く要望する。

 以上、決議する。

 平成10年10月9日

福岡県議会