トップページ > 本会議の情報 > 令和2年9月定例会福岡県における洋上風力発電促進に関する決議

福岡県における洋上風力発電促進に関する決議

 地球温暖化が深刻化し、世界的な脱炭素に向けた取組が進む中、資源の乏しい我が国において、エネルギー安定供給を確保しつつ、脱炭素社会を実現するため、温室効果ガスを排出せず、国内で生産可能な再生可能エネルギーの導入拡大が強く求められている。
 このため、政府は、再生可能エネルギーの主力電源化等に取り組んでいるところであるが、特に、世界的にも導入が進む洋上風力発電は、太陽光に比べて出力が大きく、かつ安定的・効率的である上に、国土が狭く、海に囲まれた我が国に適した電源として期待を集めている。
 また、洋上風力発電は、設備の設置や維持管理のために長期間にわたる地元産業の活用や雇用機会の増加が見込まれ、部品点数が極めて多いことから関連産業への波及効果も大きいとされている。
 このような状況を踏まえ、県では、「海洋再生可能エネルギー発電設備の整備に係る海域の利用の促進に関する法律」(平成30年法律第89号)に基づき「響灘沖」で洋上風力発電事業を推進するため、同法の「促進区域」指定に向けた手続に着手したところである。
 しかし、その実現には関係者や地元の理解と合意形成、国への働きかけの更なる強化等が不可欠であり、また、本事業への参入に向けた地元民間事業者の活動を促進し、本県産業の成長と活性化を図るなど、県が一体となった取組が必要である。
 よって、福岡県議会は、一致協力してその取組を支援し、積極的な活動を展開することにより本県における洋上風力発電事業を推進し、もって持続可能な社会の発展に寄与するものである。

 以上、決議する。

  令和2年10月14日

福岡県議会