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「九州の自立を考える会」第12回広域行政セミナー

 平成29年3月2日、本県議会の議員をはじめ、九州各県議会の議員、九州の財界人等を会員とする「九州の自立を考える会」(会長:藏内勇夫議員)の第12回広域行政セミナーが福岡市内で開催され、中尾正幸議長が出席しました。

 はじめに、九州の自立を考える会の原口剣生副会長(自民党県議団会長)から、「わが国を取り巻く農業問題は、アメリカのトランプ大統領の就任や、TPPの問題により大きく揺らいでいる。本日のセミナーは農業がテーマであるが、このセミナーで勉強させていただき、九州が一体となって取り組むべきことと、 その中で我々がどのような役割を担えるかについて考えていきたい」との開会の挨拶がありました。

 次いで、主催者を代表して藏内会長から、「九州は各分野において極めてポテンシャルが高い地域である。しかし、そのポテンシャルを最大限に生かしているかが問題である。九州の成長戦略に係る政策提言は、九州のポテンシャルを最大限に発揮するためのものであり、 九州が一体となってこの政策提言を実現し、さらに前進させていくことが最も肝要なことである」と挨拶がありました。

「九州の自立を考える会」第12回広域行政セミナー1
 藏内会長挨拶
「九州の自立を考える会」第12回広域行政セミナー2
原口副会長挨拶

 中尾正幸議長は、来賓挨拶の中で、「九州の自立を考える会の皆様には、日頃から九州の活力ある発展と地方分権の実現のため積極的に活動を展開しておられることに深く敬意を表する。今回のセミナーでは、「九州の食」をテーマとした講演が行われると聞いているが、農林水産業の振興と観光振興は切っても切り離せない関係にあると考えている。 本日は、そのような観点も含めて九州の農業をどう発展させていくかしっかり学びたい」と述べました。

 また、小川洋知事からは、「本県は、農林水産業のブランド化、輸出促進、 6次産業化に力を入れ、また、意欲ある担い手の確保や地産地消に努めていく」との挨拶がありました。

「九州の自立を考える会」第12回広域行政セミナー4
 小川知事挨拶
「九州の自立を考える会」第12回広域行政セミナー5
中尾議長挨拶

 その後、九州大学名誉教授で、中村学園大学、中村学園大学短期大学部 学長の甲斐諭氏から「食料供給基地九州の課題」と題する講演があり、九州の農業の現状、自治体間連携の必要性、輸出に関する問題、観光資源としての農業の多面的機能に関する話がありました。また、会場から、輸出拡大のために何が必要かとの質問があり、 「九州一円の農産物の安全性を各県の連携で確保することや輸出について統一的な行動をとることが必要。その意味で、今回、福岡農産物通商が九州一円の農産物を取り扱う九州農産物通商になったのは大変良いことである」と答えられました。

「九州の自立を考える会」第12回広域行政セミナー5
 甲斐学長による講演
「九州の自立を考える会」第12回広域行政セミナー6
会場の様子

 閉会にあたり、森下博司理事(公明党団長)が、「当会では、会員をはじめ九州の政財界等の皆さんと、 引き続き、九州の成長のために何ができるか、共に考え、共に行動を起こしていきたい」と挨拶しました。

「九州の自立を考える会」第12回広域行政セミナー7
 森下理事挨拶