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「九州の自立を考える会」第6回広域行政セミナー

 平成26年2月26日、本県議会の全議員をはじめ、九州各県議会の議員、九州財界人等を会員とする「九州の自立を考える会」(会長:藏内勇夫自由民主党福岡県議団会長)の第6回広域行政セミナーが福岡市内のホテルで開催されました。
 当日は、九州の自立を考える会の副会長を務める吉村敏男議員(民主党・県政クラブ県議団会長)の「地方が自ら成長戦略を考え、それを機動的に実行していくことが地方の大きな成長につながる。今秋をめどに九州の成長戦略を策定し、九州が発展していくための共通の課題として提言していきたい」との開会あいさつで始まり、同会会長の藏内勇夫議員からは「真の地方分権は、地方が中央を支えるものでなければならない。そのためには、地方が自ら汗を流し、議論に加わり、責任を持つことが大事である。我々は、これまで積み重ねてきた議論等を踏まえ、ワーキングチームをつくって、九州の成長戦略、広域的政策、九州の潜在力を発揮するような政策をまとめていきたい」との話がありました。


吉村副会長あいさつ 藏内会長あいさつ
吉村副会長開会あいさつ
藏内会長あいさつ

 松尾統章議長は、来賓あいさつの中で「自立の会が実施された政策提言公募は、地域に密着している地方議員がこの九州をどのようにしていくのかを考える良い機会であり、高く評価している。九州が自立していくためには国に頼らず経済的に成長・発展していかなければならず、そのための基礎となる道路等の社会資本の整備は重要である。人が動けばモノが動き、モノが動けばお金が動く。シンプルではあるが九州の西側と東側で大きな経済格差を自身でも感じている。このため九州各県議会議長会では政府機関はじめ関係機関に、東九州自動車道の早期完成について提言してきた。結果、事業が大きく前進しているという報告を受けており大変喜ばしく思っている」と述べました。
 次いで小川洋知事からは「社会資本の整備は、九州の産業、観光資源をフル活用した今後の成長戦略、さらには防災、減災対策の基盤づくりに不可欠なものである。国の予算を最大限に活用しながら、九州各県が一体となって九州の発展基盤をしっかりつくっていかなければならない」とのあいさつがありました。


松尾議長あいさつ 小川知事あいさつ
松尾議長あいさつ
小川知事あいさつ

 第1回政策提言公募の表彰式が行われた後、国土交通省九州地方整備局の岩﨑泰彦局長から「九州の発展と安全・安心のために」と題する講演があり、「九州では昔から先見性を持った企業が数多く生まれている。自動車に代表される製造業に限らず農林水産業やエネルギーなど九州がアドバンテージを持っている分野は多く、これらをいかに活用していくかが知恵の出しどころである。観光分野を先頭にオール九州での取り組みもスタートしているが、こうした取り組みを進めていくには、競争と協力・連携が必要であり、みんなが同じことをやるのは合理的、効率的ではない。九州全体の中で機能を分担して、協力するところは協力し、連携するところは連携していくという取り組みが必要である。そして、九州の国際競争力を高めていくために基幹的インフラの強化は必要であり、そのために心を一つにして取り組んでいきたい」との話に参加者は終始熱心に聞き入っていました。
 最後に、自立の会理事の森下博司議員(公明党福岡県議団団長)から、「セミナーには議員だけでなく、企業等の代表者や行政関係者にも多数ご参加いただいている。話題のドラマ『軍師官兵衛』の中でも、家臣と民を大事にせずに遠ざければ国を失うといった黒田家の家訓が紹介されている。ぜひ皆様の周辺の声を大事にして、いいかたちの県政、市政、町政を行っていただきたい」との閉会あいさつがありました。


岩﨑局長講演 講演の様子(一覧用)
九州地方整備局岩﨑局長
講演の様子
岩﨑局長講演
森下理事閉会あいさつ