トップページ > 平成24年度トピックス一覧 > 国際リニアコライダー研究所を九州へ!!

国際リニアコライダー研究所を九州へ!!

 国際リニアコライダー(ILC)研究所の九州(脊振地域)への誘致実現に向けた活動を強化するため、九州経済連合会を事務局として九州の産学官政が一体となった「ILCアジア-九州推進会議」が設立されました。

外部リンク


「国際リニアコライダー」とは?
 ~「リニア」は直線。「コライダー」は衝突型加速器の意味です。

○ 全長約30~50kmの地下トンネルに直線加速器を設置し、電子と陽電子をほぼ光速度まで加速して衝突させることでビッグバン(宇宙のはじまり)直後の状態を再現する大規模研究施設です。

○ 質量の起源とされる「ヒッグス粒子」の性質解明や未知の粒子が発見され、宇宙誕生の謎の解明につながると期待されています。

○ アジア、北米、欧州が協力して世界に一つだけ建設することで合意された国際プロジェクトで、世界中の研究者が待ち望んでいる施設です。

加速管(提供:CERN)
加速管(提供:CERN)
サイエンスフロンティア九州構想パンフレット
サイエンスフロンティア九州構想パンフレット
(内容についてはこちらから)

 ILCアジア-九州推進会議代表の有川節夫九州大学総長と松尾新吾九州経済連合会会長の記者発表に先立ち、同推進会議メンバーによる意見交換会が開催され、松本國寛議長は、同推進会議の顧問として小川知事とともに参加しました。

松本議長挨拶

 松本議長は、開会あいさつで、「議会としてもILC計画は重点課題として取り組むべきと提案し、推進体制を強化するよう求めていたが、このように産官学に議会=政も加わった強力な推進組織ができたことは大変頼もしく、喜ばしいことです。」と関係者への謝辞を述べ、また、九州各県議会議長会において本県議会から提案し、同議長会会長がILCアジア-九州推進会議の特別顧問に就任するという形で、九州が一体となって誘致に取り組むことについて合意されたことを報告。

松尾会長
代表あいさつをされる松尾新吾九州経済連合会会長

 続いて意見交換では、「まず、ILCについての認知度を高めること、ILCのことなら他のどの地域の住民より九州の住民が知っているという状況にすることが重要である」と広報活動の重要性を提言しました。

松本議長意見

 大変壮大なプロジェクトですが、日本への誘致、さらに立地条件に優れた九州への誘致は、もはや決して夢ではありません。
次のような効果も期待できるこのプロジェクトに対する皆様のご理解とご協力を、是非ともお願いします。(写真はクリックすると拡大します)

このプロジェクトが実現すれば、次のような効果が期待されます。

○九州に世界最先端の科学技術拠点が形成
・世界中から数千人を超える研究者・技術者に加え家族などが居住する国際学術都市が形成され、最先端の科学技術発信拠点となる。
・青少年の科学への好奇心を高め、次世代の科学者や技術者が育成され、科学技術の振興、国際社会への貢献に寄与できる。

○九州地方の経済活性化への期待
・ILCの加速器は、新材料、超精密加工、超伝導技術などを駆使して整備される。この開発技術は、IT、バイオテクノロジー、ナノテクノロジー、医療、環境など様々な先端研究分野に応用が可能であり、適切な仕組みづくりを行うことで、先端成長産業の創出や関連産業の集積が期待される。