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放課後児童クラブの質の確保を求める意見書

 放課後児童クラブでは、就労等により保護者が昼間家庭にいない子どもを対象として、放課後等に学校の余裕教室や学校敷地内の専用施設等で、安全に安心して適切な遊びや生活の場を提供し、その健全な育成を図っている。
 女性の就労拡大等に伴い、放課後児童クラブの利用児童数は年々増加し、子どもが安全に安心して放課後を過ごせる放課後児童クラブのニーズはますます高まっており、放課後児童クラブの質の確保を図っていくことが必要である。
 国においては、放課後児童クラブの質を確保する観点から「放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準」を策定し、利用児童は、明るくて衛生的な環境において、素養があり、かつ適切な訓練を受けた職員の支援により、心身ともに健やかに育成されることを保障するとされた。
 今後も「放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準」の趣旨を十分に踏まえるとともに、放課後児童クラブでは、年齢や発達の状況が異なる子どもを同時に、かつ継続的に育成を行う必要があることや、安全面での管理が必要であること等から、専門職である放課後児童支援員の適正な配置が必要であると考える。
 よって、国におかれては、放課後児童クラブにおいて、放課後児童支援員が適正に配置されるよう、省令としての「放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準」策定時の趣旨を十分に踏まえ、原則40人に対して2人とした全国的な一定水準の質を確保する取組を進めることを強く求めるものである。

 以上、地方自治法第99条の規定に基づき、意見書を提出する。

  平成30年9月27日

福岡県議会議長 井上順吾

 衆議院議長 大島理森 殿
 参議院議長 伊達忠一 殿
 内閣総理大臣 安倍晋三 殿
 財務大臣 麻生太郎 殿
 厚生労働大臣 加藤勝信 殿
 内閣府特命担当大臣 松山政司 殿
 内閣府特命担当大臣 梶山弘志 殿