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災害対策の充実強化に関する意見書(平成24年10月4日)

 去る7月3日から4日及び13日から14日にかけて福岡県内各地を襲った梅雨前線豪雨により、5名の方の尊い命が失われ、道路、河川などの公共土木施設について県下全域で甚大な被害が発生した。
 本県では、市町村等関係機関と一体となり、総力を挙げて災害の復旧に努めているところであるが、早期の復旧は当然のことながら、今後の災害発生を未然に防ぐことが求められている。
 よって、政府におかれては、今回の深刻な事態をご賢察いただき、被災地の災害復旧対策を迅速かつ円滑に実施されるとともに、一日も早い県民生活の安定を図るため、速やかに下記の事項について特段の措置を講じられるよう強く要望する。

1 公共土木施設等の復旧及び災害防止事業について、事業費の確保を図るとともに、事業に早期に着手できるよう災害査定や災害復旧関係事業等の採択に関する手続きについて、簡素化を図り迅速かつ柔軟に対応すること
2 特に孤立集落が数多く発生した中山間地域においては、実態把握が困難な地域も多く、災害復旧事業の推進に当たっては、予算措置期間の弾力的取り扱いなど、その手続き等について特段の配慮を行うこと
3 災害復旧事業の実施においては、原形復旧ではなく再度災害が起こらないよう改良復旧工法を積極的に推進すること
4 堤防が決壊した矢部川を含む国直轄河川については、早急に抜本的な対策を検討の上、必要な対策を講じるとともに、矢部川水系については河川整備基本方針の見直しを行うこと
以上、地方自治法第99条の規定に基づき、意見書を提出する。

平成24年10月4日

福岡県議会議長 松本國寛

内閣総理大臣 野田佳彦 殿
総務大臣 樽床伸二 殿
財務大臣 城島光力 殿
国土交通大臣 羽田雄一郎 殿