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飲酒運転撲滅を宣言する決議(平成23年7月6日)

 本県の飲酒運転事故は、昨年、全国で最多の337件に及び、今年も5月末現在130件で依然、全国最多と極めて憂慮すべき事態になっている。本県では、平成18年8月、公務員の飲酒運転によって幼い3人のとうとい命が奪われるという悲惨な事故が発生し、我々福岡県民は、改めて飲酒運転の怖さに大きな衝撃を受け、飲酒運転は絶対に許さないと心に刻んだはずであった。
 しかしながら、本年2月9日、粕屋町でまたしても16歳の男子高校生2人が犠牲になり、その後も飲酒運転で検挙される者が後を絶たない。もはや、警察による取り締まりと本人の自覚のみに任せるような態度が到底許されないことは明らかであり、家庭、地域社会及び職場等において飲酒運転は「絶対しない、させない、許さない」という機運を醸成し、県民意識、社会風土として定着させなければならない。
 このためには、罰則等の強化だけではその効果に限界があり、広報啓発の一層の充実はもちろんのこと各年代にわたる生涯教育、酒類を提供する飲食店等の協力や飲酒運転の背景にあるアルコール依存症対策など、あらゆる施策を総合的かつ効果的に推進していくことが必要である。
 よって、本県議会は、県を初め、市町村、関係機関、その他関係団体等との連携を強化するとともに、県民と一丸となって、飲酒運転の撲滅に全力で取り組むことを、ここに宣言するものである。

 以上、決議する。

  平成23年7月6日

福岡県議会