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新たなウイルス肝炎対策の推進に関する意見書(平成20年10月9日)

 我が国のB型、C型肝炎患者・感染者は350万人以上と推定され、長期間の経過の後に肝硬変や肝がんを引き起こす危険が指摘されている。
 既に肝炎を発症している患者と肝硬変・肝がんに進行した患者は、長期の療養に苦しみ、生活基盤を失うなど経済的にも多くの困難に直面している。
 こうした中、国においては治療水準の向上等各種の対策に取り組まれているが、患者・感染者がより安心して診療等を受診できるためには、診療費の自己負担を軽減する措置や治療方法等の研究開発をさらに進めることなどの総合的な体制整備を一層推進することが必要である。
 よって、国におかれては、下記の措置を講じられるよう強く要望する。

1.ウイルス肝炎に対する新しい治療薬、治療法の研究・開発を促進し、早期に健康保険の適用とすること
2.B型、C型肝炎患者に対する治療について医療費支援を検討すること
3.全国どこでも肝炎の専門治療が受けられる治療体制を早急に整備すること
4.ウイルス肝炎患者・感染者のための相談支援体制を整備すること
5.ウイルス肝炎患者・感染者に対する社会的偏見や差別をなくすこと

 以上、地方自治法第99条の規定に基づき、意見書を提出する。

 平成20年10月9日

福岡県議会議長  貞末 利光

衆議院議長    河野 洋平 殿
参議院議長    江田 五月 殿
内閣総理大臣  麻生 太郎 殿
厚生労働大臣  舛添 要一 殿