オストメイトの障害特性に配慮した介護サービスの拡充を求める意見書(平成20年10月9日)
オストメイト(人工肛門や人工膀胱の利用者)の高齢化が進み介護を受ける状況となったとき、日常的に実践しているセルフケアと少なくとも同様のストーマケアが介護サービスで受けることができるか否かが、内部障害者であるオストメイトの大きな不安要因となっている。
この現状を打開するためには看護職との協働体制を確立し、ホームヘルパーなどの介護職を起用することにより、解決を図ることが必要と考える。
よって、国におかれては、オストメイトが日常的に行っている簡易なストーマのセルフケアの範囲、すなわちストーマ装着具からの排せつ処理を初め、装具の交換、ストーマ周囲皮膚の洗浄・観察等のスキンケアなどについても、看護職のみの行為に限定せず、ホームヘルパーなどの介護職にもこれらの行為ができるよう範囲を広げ、介護サービスにおける看護職と介護職の協働によるケア体制を確立されるよう強く要望する。
以上、地方自治法第99条の規定に基づき、意見書を提出する。
平成20年10月9日
福岡県議会議長 貞末 利光
内閣総理大臣 麻生 太郎 殿厚生労働大臣 舛添 要一 殿