在沖縄米軍に綱紀粛正等を求める意見書(平成20年3月28日)
さきに、沖縄本島において発生した在沖縄米海兵隊員による少女暴行事件は、沖縄県民にまたも強い衝撃と不安を与え、その怒りのほどは察するに余りある。もとより、女性に対する暴行は、肉体的、精神的苦痛を与えるだけでなく、人間としての尊厳をじゅうりんする極めて悪質な犯罪である。ましてや、被害者が無抵抗な少女であることを考えれば断じて許すことができない卑劣な行為である。
沖縄県では、県民を怒りの渦に巻き込んだ平成11年の少女暴行事件以来、既に14件もこの種の事件が起きている、と聞き及んでいる。
このように、依然として凶悪事件が後を絶たないことを考えると、米軍への取り組みや軍人への教育のあり方に深い疑問を抱かざるを得ない。
よって、国におかれては、米軍において綱紀粛正及び人権教育が徹底的に行われ、実効性のある具体的な再発防止策が速やかに確立されるよう、その責任において万全を期されることを強く要請する。
以上、地方自治法第99条の規定に基づき、意見書を提出する。
平成20年3月28日
福岡県議会議長 貞末 利光
衆議院議長 河野 洋平 殿参議院議長 江田 五月 殿
内閣総理大臣 福田 康夫 殿
外務大臣 高村 正彦 殿
防衛大臣 石破 茂 殿
沖縄及び北方対策担当大臣 岸田 文雄 殿