北方領土の早期返還実現に関する意見書(平成16年12月21日)
さきの大戦から60年が経過しようとしている。こうした中、我が国においてはいわゆる北方領土の問題が何ら解決を見ていない。
北方領土の国土回復は、国民すべての願いである。この北海道根室沖に位置する北方領土は、世界各国が認めた我が国固有の領土であるが、今日なおロシアに占有されたままである。
ちなみに、北方領土四島の総面積は約5,030平方キロメートルと、本県面積とほぼ同面積であり、こうした共通性もあって、返還実現は県民の総意にもなっている。
また、来年にはプーチン・ロシア大統領の来日も予定されているところであり、北方領土の早期返還に向けては、国民、県民の期待と関心にはいつに増して強いものがある。
よって、国におかれては、強力に外交交渉を進めて日ロ平和条約を締結し、必ずや北方領土返還を実現させ、もって国民、県民の期待にこたえるよう強く要請するものである。
以上、地方自治法第99条の規定に基づき、意見書を提出する。
平成16年12月21日
福岡県議会議長 井本 宗司
衆議院議長 河野 洋平 殿
参議院議長 扇 千景 殿
内閣総理大臣 小泉 純一郎 殿
外務大臣 町村 信孝 殿
沖縄及び北方対策担当大臣 小池 百合子 殿