福岡空港に代わる新福岡空港建設についての意見書(平成13年3月27日)
福岡空港は、国内有数の拠点空港として、また、アジアを中心としたゲートウエー空港として機能し、福岡はもとより西日本地域の社会、経済、文化の発展に大きく貢献しており、その重要性はますます高まっている。
しかしながら、近年の著しい航空需要の高まりにより、福岡空港は間もなく処理能力の限界を迎え、このことが本県のみならず、九州・山口地域の社会、経済活動にも重大な影響を及ぼすことが懸念される。
今日、社会、経済活動のグローバリゼーションが急速に進展し、国境を越えた地域間交流が一層活発化し、個人レベルでも広く世界を舞台とする活動が日常化する中、人・もの・情報等の交流基盤として、直行性、高速性にすぐれた航空交通を支える空港の充実、強化が緊急の課題となっている。
21世紀はアジアの世紀と言われており、経済を初めとしたさまざまな分野での交流が飛躍的に増大するものと予想される。本県を初めとする九州・山口地域は、アジアと地理的に近く、歴史的、文化的つながりも深いことから、アジアの拠点として、経済、文化等の多面的な国際交流において我が国の先導的な役割を果たしていくことが求められている。
このような将来の姿を展望したとき、福岡空港の需要を継承し、より高度な拠点機能を果たす新福岡空港の早期実現がぜひとも必要である。
よって、政府におかれては、新福岡空港の建設の緊要性にかんがみ、その適地、規模等について、所要の調査を早急に実施されるとともに、第八次空港整備計画に明確に位置づけされるよう強く要望する。
以上、地方自治法第99条の規定に基づき、意見書を提出する。
平成13年3月27日
福岡県議会議長 藤田 茂令
内閣総理大臣 森 喜朗 殿
総務大臣 片山 虎之助 殿
財務大臣 宮沢 喜一 殿
経済産業大臣 平沼 赳夫 殿
国土交通大臣 扇 千景 殿
環境大臣 川口 順子 殿