トップページ > 本会議の情報 > 平成10年6月定例会 > インド、パキスタンの核実験に抗議し、核兵器廃絶を求める決議(平成10年6月16日)

インド、パキスタンの核実験に抗議し、核兵器廃絶を求める決議(平成10年6月16日)

 さきの大戦が終わりを告げて53年が経過し、我が国は二度と戦争の惨禍を繰り返さないとの平和への固い決意のもとに、人類史上唯一の被爆国として非核三原則を内外に宣言し、あらゆる国の核実験に反対するとともに、核兵器廃絶を訴えてきた。
 しかしながら、今回インド、パキスタンは、我が国を初め、世界各国の自粛を求める声に背き、インドは5月11日と13日、パキスタンは5月28日と30日に次々と核実験を強行した。これらの行為は、地球環境を破壊し、人類の生存を脅かすばかりでなく、核兵器廃絶と世界平和実現を願う国際世論を踏みにじる暴挙である。
 また、このことは、今後の核兵器開発競争の誘発を招き、世界各地域の緊張を高めることも懸念されるなど、地球全体の平和にさらなる脅威を与える行為であり、断じて容認することはできない。
 よって福岡県議会は、インドとパキスタンの地下核実験に強く抗議するとともに、両国が新たな核実験に踏み切らないように、そして、すべての国が核実験全面禁止条約(CTBT)を遵守し、もって、地球上のすべての国から核兵器を廃絶することを強く求めるものである。
 以上、決議する。

 平成10年6月16日

福岡県議会