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首里城の早期再建等を求める意見書

 本年10月31日、琉球王国の政治・外交・文化の中心として威容を誇っていた沖縄県那覇市にある首里城で火災があり、首里城の主要な建造物である正殿、南殿・番所など7棟が焼失した。 首里城は、日本と中国の築城文化を融合した独特の建築様式や石組技術に、高い文化的・歴史的な価値がある。また、平成12年に史跡「首里城」が、「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として「世界文化遺産」に登録されている。
 平成30年度には280万人を超える入園者が訪れるなど、復元された首里城は、琉球・沖縄が歩んできた歴史・文化の象徴として、多くの観光客にも親しまれてきた。
 首里城は、平成12年には九州・沖縄サミットの夕食会場となるなど、沖縄だけでなく、九州にゆかりの深い場所である。さらに「世界文化遺産」として世界の宝でもあり、歴史・文化的観点からも、必ず復元されなくてはならない。
 また、福岡県においても「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」と「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の2つの世界遺産があり、九州全体として世界遺産を利用した観光客の増加が期待されている。本県にとっても世界遺産の重要性は変わりがなく、これらを火災から守ることが喫緊の課題となっている。
 よって、国におかれては、全力で首里城の早期再建に向けて取り組むとともに、全国的な世界遺産や国宝の防火対策強化のための制度を早急に整備することを強く求める。

 以上、地方自治法第99条の規定に基づき、意見書を提出する。

  令和元年12月19日

 福岡県議会議長 栗原 渉

 衆議院議長 大島 理森 殿
 参議院議長 山東 昭子 殿
 内閣総理大臣 安倍 晋三 殿
 財務大臣 麻生 太郎 殿
 文部科学大臣 萩生田 光一 殿
 国土交通大臣 赤羽 一嘉 殿
 内閣官房長官 菅 義偉 殿
 内閣府特命担当大臣 衛藤 晟一 殿
 (沖縄及び北方対策)