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平成14年9月定例会の概要

 9月定例会は、9月20日に招集され、10月11日まで22日間の会期で審議が行われました。

 提出議案と審議内容

 今定例会には、当初、「平成14年度福岡県一般会計補正予算」などの予算議案3件をはじめ計45件の議案が提出されました。さらに、議員提出議案1件、人事案件2件、及び「平成13年度福岡県一般会計決算」など21件の決算議案が追加提出されました。
 今回の補正予算は、雇用機会の創出を図るための緊急雇用対策事業を追加して実施するなど、一般会計96億8,800万円余、特別会計1億200万円余がそれぞれ追加計上されました。
 審議に当たっては、新福岡空港問題、水資源対策、県立病院問題、環境問題、農政問題、教育問題など県政全般にわたり活発な論議が交わされました。

主な代表質問と答弁

 主な代表質問と答弁の要旨は次のとおりです。

(1)逼迫が予想される本県の水事情について

 9月26日現在の県内主要ダムの平均貯水率は46.5%と、楽観できない状況です。これは、6月以降の降水量が平年の約5割と少雨傾向が続き、農業用水の最盛期とも重なって、貯水率が急速に低下したものです。この間、県民及び関係団体への節水の呼びかけを行うとともに、関係者と協議を重ね、水の広域的融通等を図り、当面、給水に支障がないよう努めています。引き続き節水努力を進めるとともに、九州地方整備局に対しては県境を越えたより広域的な調整の要請を行い、事態に適切に対処していきたいと考えています。(知事)

(2)入所待機者の解消策について

 現在、各市町村において、特別養護老人ホーム入所申込者の実態や住民の意向等を勘案しながら、介護保険事業計画の見直しを行っているところです。県としましては、これらの市町村の状況を踏まえ、保健福祉圏の実情が十分に反映されたものとなるよう今年度中に高齢者保健福祉計画の見直しを行い、特別養護老人ホーム等の施設整備に努める考えです。(知事)

(3)県立病院改革の方針と進め方について

 この度、行政改革審議会の答申を頂いたところであり、今後は、これまでの改革とは異なり、運営形態などの抜本的改革を目指し、検討を進めていきます。これからの進め方については、「シンポジウム」や「地域の意見を聞く会」の開催等により、県民に改革の必要性を理解していただくとともに、県民の意見を聞き、地域医療の確保などの課題と対応策をよく整理した上で、概ね1年を目途に、県立病院改革と今後の医療行政のあり方を具体化する改革計画を策定したいと考えています。(知事)

(4)農産物認証制度の検討状況について

 本県の認証制度では、より安全・安心な減農薬・減化学肥料栽培となるよう現地確認や残留農薬検査、生産履歴の公開などを考えています。認証基準の設定やPRの方法等については、認証委員会でさらに検討し、来年の春頃には、認証された農産物が出回るようにしたいと考えています。(知事)

審議の結果

 提出された議案48件については、いずれも原案のとおり可決または同意されました。なお、議員提出議案は、議員定数等を改正するもので、総定数を91名から88名に減ずることなどが主な内容です。この改正条例は、次の選挙から適用されます。
 また、追加提出された決算議案21件については、決算特別委員会に付託され閉会中に審査されることとなりました。
 このほか、可決された意見書・決議及び採択された請願は次のとおりです。

可決された意見書・決議

  • 日朝国交正常化交渉についての意見書
  • 義務教育費国庫負担制度の見直しに慎重対処を求める意見書
  • 中距離列車に対する障害者対応トイレの早期整備を求める意見書
  • 「ヒートアイランド対策」の推進を求める意見書
  • 米の消費拡大及び米政策に関する意見書
  • 森林・林業・木材産業政策の充実に関する意見書

採択された請願

  • 私立幼稚園に対する助成制度の拡充強化に関する請願
  • 私立小・中・高等学校に対する助成制度の拡充強化に関する請願
  • 米の消費拡大および米政策に関する意見書提出の請願


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