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平成13年9月定例会の概要

 9月定例会は、9月21日に招集され、10月15日まで25日間の会期で審議が行われました。

 提出議案と審議内容

 今定例会には、当初、「平成13年度福岡県一般会計補正予算」などの予算議案2件、「福岡県男女共同参画推進条例の制定について」などの条例議案7件、その他の議案20件、合計29件の議案が提出されました。さらに、「平成12年度福岡県一般会計決算」など21件の決算議案が追加提出されました。
 今回の補正予算は、有明海におけるノリ等の不作対策をはじめ、国の交付決定が得られた国庫補助事業や緊急雇用対策事業の追加などに要する経費を措置する内容で、一般会計43億2,500万円余、特別会計7億1,000万円余がそれぞれ追加計上されました。
 審議に当たっては、行財政改革、男女共同参画推進、有明海再生対策、介護保険制度、農政問題、教育問題など県政全般にわたり活発な論議が交わされました。

主な代表質問と答弁

 主な代表質問と答弁の要旨は次のとおりです。

(1)行政改革の取り組みについて

 新たな行政改革では、政策力の強化、県民の利便性の向上、民間能力の活用、活力ある職場の創造などを改革目標として、企画調整機能や生活関連出先機関の見直し、県立病院や外郭団体の組織・経営の改革、人事システムの見直しや組織のフラット化などを重点課題として取り組む。
 これらのうち、公社等外郭団体については設立目的を達成した団体は廃止、事業分野が類似する団体は統合するなど抜本的な見直しを進め、46の外郭団体を29に統廃合する方向で検討を行っており、県立病院については今後、廃止や移譲も視野に入れて、抜本的な病院改革に取り組んでいく。(知事)

(2)産業廃棄物に関する税の研究状況について

 これまで、排出抑制とリサイクル促進の観点から、産業廃棄物の発生から最終処分に至るいずれかの段階での課税について研究してきたが、現在、排出に着目して、その政策効果、他地域への影響、循環型社会づくりに効果的な税収使途などについて詰めの研究を行っており、年内にはその成果を報告したい。(知事)

(3)新福岡空港基本構想の検討状況について

 現在、新福岡空港の建設候補地である新宮・津屋崎沖ゾーンの中で適地の絞り込み作業などを行っている。基本構想の公表は本年度末を予定しているが、構想の骨子については、できるだけ早く明らかにしていきたい。(知事)

(4)有明海の再生対策について

 覆砂事業や二枚貝の大量放流等の漁期前対策を実施するとともに、モニタリング体制の強化、海水交流改善のための減柵、酸処理剤使用の厳正化等に取り組んでいる。また、漁業共済制度の拡充強化による「セーフティネット」を整備するとともに、国の研究機関の設置等による調査研究体制の強化と「有明海特別措置法」の制定に向け努力していく。(知事)

(5)狂牛病対策について

 県民の食生活の安全を確保するため、農家への定期的な立入検査や牛に肉骨粉を与えない指導を徹底するとともに、いたずらに不安を与えることのないよう、牛肉や牛乳・乳製品は安全であることを県のホームページなどの媒体を活用しPRしていく。また、家畜飼料は県域を越えて流通することから、近隣県とも十分な連携を取りながら、家畜飼料の安全性確保についての万全な措置、及び速やかな感染経路の解明や検査体制の整備について国に要望していく。(知事)

審議の結果

 当初提案された議案29件については、いずれも原案のとおり可決されました。
また、追加提出された決算議案21件については、決算特別委員会に付託され閉会中に審査されることとなりました。
このほか、可決された意見書・決議及び採択された請願は次のとおりです。

可決された意見書・決議

  • 雇用対策の推進に関する意見書
  • WTO次期交渉に向けて「国内農業政策の充実と多様な貿易ルールの確立」を求める意見書
  • 児童福祉司の拡充を求める意見書
  • 牛海綿状脳症の発生に伴う畜産物の安全対策に関する意見書
  • 高規格幹線道路の整備促進を求める意見書
  • 国際テロ事件根絶に関する決議

採択された請願

  • 私立小・中・高等学校に対する助成制度の拡充強化に関する請願


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