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平成12年9月定例会の概要

 9月定例会は、9月21日に招集され、10月12日まで22日間の会期で審議が行われました。

提出議案と審議内容

 今定例会には、当初、「平成12年度一般会計補正予算」などの予算議案や「福岡県美しいまちづくり条例の制定について」などの条例議案など、合計25件の議案が提出されました。さらに、「平成11年度一般会計決算」など21件の決算議案及び教育委員会委員などの人事案件2件が追加提出されました。
 今回の補正予算は、景気対策に伴う国の公共事業費等予備費の使用に対応し、県が公共事業費等を追加するなどの内容で、一般会計105億5,400万円余、特別会計2億7,000万円余が追加計上されました。
 審議に当たっては、公共事業のあり方、IT化への対応、介護保険制度、環境問題、農政問題、警察問題、教育問題など県政全般にわたり活発な論議が交わされました。

主な代表質問と答弁

 主な代表質問と答弁の要旨は次のとおりです。

(1)公共事業の見直し(山神ダム再開発・寒田ダム)について

-今回の見直しは、公共事業に対する厳しい世論を背景にしていると考えており、県としても重く受け止め、思い切った見直しも必要と考えている。他方、それぞれの地域での水資源の確保や治水対策などの課題が残り、今後、対応方針について検討していく。(知事)

(2)IT(情報技術)化への対応について

-県内の主要都市を結ぶ光ファイバー網を整備する「ふくおかギガビットハイウェイ」について、今後、速やかに基本構想をまとめていきたい。来年の秋にも運用(光ファイバー網幹線の無料提供)を開始したい。(知事)

(3)環境問題について

<1>大牟田川のダイオキシン汚染の問題について
-公害専門委員大牟田川ダイオキシン対策会議を設置しており、その意見を聞きながら、川底、周辺地質の調査などを実施し、原因究明と油玉発生防止対策に取り組んでいく。(知事)
<2>県立射撃場での水質検査データ改ざん問題について
-極めて不適切な事務処理で、県民との信頼関係を損ない誠に遺憾なことである。今後は、鉛弾の回収など抜本的な対応策を早急に検討する。(教育長)

(4)介護保険制度への取り組みについて

-低所得者の方々の保険料、利用者負担については、その生活実態に即した十分な配慮が行われるよう、今後も引き続き国に対して要望していく(知事)

(5)学校評議員制度の取り組みについて

-学校評議員は、保護者、地域住民の声を学校運営に反映させるため制度化されたものであり、本年度中にこの制度を設置する予定の学校数は、試行を含めて市町村立、県立学校合わせて80校となっている。今後、研究実践校での実践事例集を作成し、これを活用して制度導入拡大に努めていく。(教育長)

審議の結果

 当初提案された議案25件及び追加提案された人事案件2件については、いずれも原案のとおり可決されました。
 また、追加提案された決算議案21件については、決算特別委員会に付託され閉会中に審査されることとなりました。
このほか、可決された意見書及び採択された請願は次のとおりです。

可決された意見書

  • 輸入規制等による我が国繊維産業の振興に関する意見書
  • NPO法人(特定非営利活動法人)に対する育成策の強化を求める意見書
  • 育児・介護休業法の改正等による少子化対策の拡充、強化を求める意見書
  • 輸入野菜急増による「セーフガード」発動に関する意見書
  • 米の需給安定に関する意見書
  • 新道路整備五箇年計画の着実な推進に関する意見書


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