トップページ > 本会議の情報 > 平成12年2月定例会 > 平成12年2月定例会の概要

平成12年2月定例会の概要

2月定例会は、2月24日に招集され、3月27日まで33日間の会期で審議が行われました。

提出議案と審議内容

 今定例会には、県政運営の基本となる、一般会計1兆5,802億1,500万円余、特別会計2,466億3,300万円余及び企業会計385億7,400万円余からなる平成12年度当初予算案、介護保険や地方分権の実施に伴う関係条例案など83件の議案が提出されました。さらに、平成11年度一般会計補正予算案など31件及び議員提出議案2件が追加提出されました。
 審議に当たっては、財政問題、規制緩和問題、介護保険制度、環境問題、警察問題、教育問題など県政全般にわたり活発な論議が交わされました。

主な代表質問と答弁

 主な代表質問と答弁の要旨は次のとおりです。

(1)東京都が導入を発表した外形標準課税を本県が東京都方式で実施した場合の増収額及び東京都が単独で実施した場合の本県の法人事業税などの減収額の予測について

 -試算の結果、実質12億円の収入増になる見込みであり、また、東京都が外形標準課税を実施した場合、本県への影響額は約1千万円程度にとどまると考えられる。(知事)

(2)法定外目的税に係る県の対応について

 -外形標準課税の問題も含め、既存の税制にとらわれない多様な角度から研究を進めていきたい。(知事)

(3)規制緩和により予測されるバス路線の廃止問題に対し、交通手段の確保に向けた県の取り組みについて

 -バス路線の確保については、国の財政支援が必要と考えており、知事会や県独自で引き続き国に強く要望していく。また、今後広域的な観点から国などの 関係者も交えた協議会を設置し、各地域の交通手段の確保の取り組みを促進していく。(知事) 

(4)介護保険制度への取り組みについて

 -65歳以上の高齢者が支払う保険料は平均月額3,050円程度になる見込みである。自立認定者に対しホームヘルパー派遣や給食サービスなどの支援措置を市町村が積極的に取り組むよう指導・支援していく。訪問介護については、市町村と連絡を密にしてサービスの提供が円滑に行われるように一層の供給態勢の整備確保に努めていく。(知事)

(5)環境問題解決に向けた環境部の機能強化と環境事犯に対する取り組みについて

 -平成12年度から設置する環境部の中で、産業廃棄物の監視、指導を専門に担当する「監視指導課」を設置する意向である。(知事)     
 また、県警本部内に環境犯罪対策室を新設(3月1日)するとともに、県環境部に警察官を派遣し、環境事犯の摘発、検挙に積極的に取り組んでいく。(県警本部長)

(6)他県での警察の一連の不祥事と県警の情報公開について

 -国民の警察に対する信頼を損なっているのは事実であり、厳粛にかつ重く受け止めており、県民感覚に根差した業務運営に一層努める。情報公開については専従体制を組んで、鋭意検討している。(県警本部長)

(7)校内暴力発生の原因及び再発防止策について

 -子どもを取り巻く環境の変化によるストレス増大や人間関係の希薄化、自己抑制力の低下などが原因と考えられ、早急に対策を講じる必要があると考えている。特に所持品検査を含む安全確保対策の強化を図るための取り組みを指導したところである。(教育長)

審議の結果

 提案されました議案116件は、いずれも原案のとおり可決されました。
このほか、可決された意見書及び採択された請願は次のとおりです。

可決された意見書

  • 北方領土の早期返還実現に関する意見書
  • 「青少年健全育成」のための酒類販売規制等社会的規制に関する意見書
  • 我が国の食料自給率向上についての意見書
  • JR雇用問題に関する意見書
  • アレルギー性疾患対策の早期確立を求める意見書
  • 森林・林業・木材産業の基本的政策に関する意見書
  • 地方議員の活動基盤整備に関する意見書

採択された請願

  • 農業者年金制度の改正に関する請願

予算特別委員会の概要

 2月定例会において、予算特別委員会が設置され、本会議に提案された議案のうち、付託された平成12年度一般会計予算案など21件の予算議案が審査されました。

審査の概要

 審査の過程で議論された主な内容としては、歳入関係では、外形標準課税導入に対する考え方、自動車税や不動産取得税などの県税徴収への取り組み、県有未利用地の有効利用、平成14年度以降の財政見通しなどがあり、また、歳出関係では、予算編成及び執行の基本的な考え方、産炭地振興対策、介護保険制度への取り組み、環境保全対策、入札制度のあり方、県警の情報公開への取り組み、少年相談電話窓口の一元化などがあり、これらについて、質疑、要望がなされました。

審査の結果

 議案審査終了後、採決の結果、いずれの議案も起立多数をもって原案のとおり可決されました。
 委員会での審査経過並びに結果については、委員長から本会議で報告され、採決の結果、起立多数でいずれの議案も委員長報告のとおり可決されました。

予算特別委員会委員名

◎小山 達生久野 清隆松尾 統章大家 敏志原口 剣生
○倉重 繁行田中 秀子武藤 英治石橋 保則高 智彦
 手嶋 秀昭山田 勝智土井 弥一郎内田 壮平江口 吉男
 浜崎 達也小幡 和利一尾 泰嗣後藤 元秀吉田 敏男
 上岡 孝生井手 勝美

(◎印は委員長、○印は副委員長)


日程代表質問一般質問採決結果
審議の概要 | 可決された意見書・決議、採択された請願