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平成26年9月定例の知事議案説明要旨

当初提出議案(平成26年9月17日)

 本日ここに、第18回定例県議会を招集いたしましたところ、議員の皆様におかれましては、ご参集いただき、厚くお礼申し上げます。

 この議会に提案いたしております議案は、28件であります。その内訳は、予算議案1件、条例議案9件、工事請負契約の締結に関する議案10件、経費負担に関する議案6件、指定管理者の指定に関する議案1件、人事に関する議案1件であります。

 まず、予算議案について、ご説明申し上げます。
  今回の補正予算は、事前防災・減災対策の観点から、緊急輸送道路の整備、医療施設の防火設備の設置などを加速するとともに、一昨年の豪雨災害等により被災した河川、道路の着実な年度内復旧を図るため、災害復旧費を増額しております。併せて、「東京オリンピック・パラリンピック」に向けたキャンプ地誘致、鳥獣による農作物被害を防止するための侵入防止柵整備など、喫緊の課題に対応するために必要な経費を措置しております。
  補正予算の額は、一般会計で101億9000万円余となっております。これによって、一般会計の総額は、1兆6820億2300万円余となります。
  一般会計の歳入は、国庫支出金、県債、繰越金などを計上しております。

 次に、補正予算の主な項目について、ご説明申し上げます。
  まず、事前防災・減災対策であります。
  緊急輸送道路の整備、橋りょうの耐震補強など、公共事業費を追加するとともに、有床診療所のスプリンクラー設置を加速するための助成費を増額しております。
  また、玄海原子力発電所の事故に備えて、本県と国、佐賀・長崎両県が放射能モニタリング情報を共有するためのシステムを整備するとともに、いわゆる「国土強靱化基本法」を踏まえた地域強靱化計画を策定するための経費を新たに措置しております。
  併せて、一昨年の豪雨災害等による被災箇所の復旧事業の加速に要する経費について措置いたしました。

 そのほか、「東京オリンピック・パラリンピック」のキャンプ地等の誘致に向けて、県内のスポーツ施設や宿泊施設の実態調査を行うとともに、受入体制の情報を海外に発信するためのホームページの制作などに要する経費を新たに措置しております。
  また、鳥獣による農作物の被害を軽減するため、地域が行う侵入防止柵の整備に対する助成費を増額するとともに、「キウイフルーツかいよう病」の感染予防に万全を期すため、県内の全ての栽培園地における発生調査や薬剤散布の実施に要する経費を新たに措置しております。
  以上が補正予算の概要であります。

 次に、条例議案について、ご説明申し上げます。
  第一は、「福岡県幼保連携型認定こども園の設備及び運営の基準に関する条例」の制定についてであります。その内容は、「就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法律」の一部改正に伴い、園舎の面積や職員の配置など、幼保連携型認定こども園の設備及び運営の基準に関し必要な事項を定めるものであります。

 第二は、「福岡県暴力団排除条例の一部を改正する条例」であります。その内容は、「児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律」の一部改正等に伴い、暴力団事務所の使用禁止の対象となる青少年有害行為について、児童ポルノを隠し撮りして製造する行為を追加するほか、所要の規定の整備を行うものであります。

 第三は、「福岡県浄化槽保守点検業者の登録に関する条例の一部を改正する条例」であります。その内容は、「浄化槽法」の一部改正により、浄化槽工事業から暴力団員等を排除する規定が追加されたことに鑑み、浄化槽保守点検業の登録の拒否及び取消事由に暴力団関係者であることを追加するほか、所要の規定の整備を行うものであります。

 第四は、「福岡県公の施設の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例」であります。その内容は、新たに設置する県立中学校2校及び特別支援学校1校の名称及び位置を定めるとともに、新たな特別支援学校の設置に伴い、特別支援学校2校を廃止するものであります。

 第五は、「福岡県保健福祉関係手数料条例の一部を改正する条例」及び「福岡県農林水産関係手数料条例の一部を改正する条例」であります。その内容は、「薬事法」の一部改正により、再生医療等製品の製造販売業許可申請に係る手数料について定めるほか、所要の規定の整備を行うものであります。

 そのほか、関係法令の一部改正等に伴い所要の規定の整備を行う条例3件であります。

 次に、工事請負契約の締結に関する議案は、筑後広域公園プール新築工事ほか6件について契約を締結するもの及び祓川開発事業(伊良原ダム)の建設工事ほか2件について議決内容の一部を変更するものであります。

 経費負担に関する議案は、農業農村環境整備事業ほか5件について、市町の負担すべき金額を定めるものであります。

 指定管理者の指定に関する議案は、福岡県立精神医療センター太宰府病院の指定管理者の指定について、県議会の議決を求めるものであります。

 人事に関する議案は、福岡県公安委員会委員を任命することについて、県議会の同意を求めるものであります。

 以上、提出議案の概要についてご説明申し上げましたが、いずれの議案も県政運営上緊要なものでありますので、慎重ご審議の上、議決下さいますようお願い申し上げます。